2013年5月17日金曜日

通夜のとき焼香のやり方を知らず困った

通夜に入り

読経、木魚が叩かれ

焼香をするのだが

どうもやり方を間違えた

実は私は

頭の中で焼香をどうやってやるのか

気になっていた

そのことばかりで頭が煩悶していた

焼香を行う

亡き父に、礼をして

焼香をするのだが

礼をしたまま

次をどうすれば

わからない

そうしているあいだに

次の母が焼香にきて

母のやり方を盗み見て

行なった

先に立った私のほうが

次に来た母より

遅くその場を離れた

会葬者にお辞儀をしたのだが

会葬者は不思議に思ったのだろうか

通夜が終わり

会葬者の一人、檀家のなかのひとりですが

「お前、しっかりやらなあかんぞ」と叱咤され

その直後

この私の親不孝のために

父は亡くなったのかもしれない

と考えてきて

涙がでてきた

私が

父と折り合いがよく

実家から離れずに

地元企業で働き

たまには晩酌の相手をするような

親孝行の息子であれば

父は長生きしたかもしれない

ガンは心因性によるものが病因として

大きな位置をしめる

と以下の書籍を要約すると

そういうことになる


自分の親不孝によるものが原因であれば

自分が父親を短命にさせたようなものだ

実家から葬祭会館に行くまで

途中で

小さな頃

父に連れられて行った大きな川の土手をみつける

ここは

父に連れられてきた

小さな頃は

そのようないい思い出はあるが

中学生の頃

自分としては

「愛情」のつもりで

学校の技術工作の授業で作った父の顔を模した仮面を

父に「これ、お父さんだよ」

と笑顔で渡したら

直後「これが俺か、馬鹿にしているのか」と

殴られた記憶もあり

また、酒を飲みながら

私を怒り

母も詰り

という悪い思い出もある

「葛藤」はある

どこでも親子の「葛藤」はあり

その「葛藤」を乗り越えて

父子は「和解」するのであろう

そういえば

父が入院し

休日に見舞いに行ったら

もはや話すこともできず

点滴で生きながらえている

父に私は

自分の名を告げると

父は私に握手をもとめてきた

当然、私も握手をする

そのことが「和解」なのだろうか




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