2013年5月19日日曜日

火葬場で火葬室に入れられる前

父の葬式を迎えるにあたり

葬祭会館は

まえもって焼香のやり方をスクリーン写し

教育してくれた

私の通夜での焼香をみていて

喪主が焼香のやり方を知らないのでは困る

とでも思ったのだろうか

スクリーンに写した焼香の方法の動機はなんであれ

私にとっては学んだのである

そのことはありがたい

ゆえに葬式の焼香は無事滞りできた

出棺になり

火葬場にいく

火葬場で働く人々は

毎日、死者にあっている

毎日、毎日…である

火葬場で働く人たちの機敏な作業は

家族を亡くした人たちにおいては

その態度しかないと思わさせられる

だらだらとした作業では

反感を買うであろう

亡き父が棺桶に入れられたまま

火葬室に入れられる

その前に

顔をみることができる

最後の顔である

私は無言で手を合わせていた

長くその場にいたので

妹の主人から肩を叩かれ

その場を離れ

次に続く妹にその場を譲った

家族、親戚らその場にいる全員がすべて

顔をみたので

火葬室にいれられ

火をつけるスイッチを火葬場の職員がつけるときに

私は涙が出た





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